39歳 視聴。あらすじと感想

39歳 視聴しましたよ♪

ネトフリでしばらくランキング上位にあって気になっていたところ、知り合いに勧められて一気に見ました!

めちゃくちゃおおまかなネタバレなしのあらすじとしては39歳独身の仲良し3人組ミジョ、チャニョン、ジュヒの女性たちの友情、恋愛、家族、人生を描いたヒューマンドラマです。

以下最後までのネタバレありあらすじと感想です。

(大雑把な)あらすじ

1話の段階ではSATCとかタラレバ娘みたいなドラマかな?(3人のキャラ設定がそんな感じです笑)両方好きなので楽しそう~と思って見ていたのですが、違いました。
二話で三人のうちの一人、チャニョンが末期のがんであることがわかります。チャニョンは治療をしても生存率は0.8%と聞いて、治療せず最後の日までなるべく今のまま生きて楽しく旅立つことに決めます。
その日から三人とも、自分たちの友情と自分の恋愛、家族の問題に向き合い始めます。

ミジョは親に捨てられて養護施設から現在の養父母にもらわれて育ちました。
今でも養護施設にボランティアに通っており、そこで妹が同じ施設の出身であるソヌと出会います。
親友の病という状況で自分が彼氏を作る、幸せになることに後ろめたさを感じるミジョですが、ソヌからの熱心なアプローチによって二人は付き合い始めます。

ジュヒは近所の行きつけの店が新しい中華料理店になっていたことにショックを受けつつもそこのお店に通っています。
ある日店長のヒョンジュンが彼女と喧嘩していることを知り、仲直りの後押しをします。それをきっかけに二人の距離は縮まり始めます。

チャニョンは昔付き合っていたジンソクが妊娠をきっかけに他の女性と結婚したのですが離れられず10年もの間不倫を続けています。病気が発覚する少し前にやっと離婚しないなら二度と会わないと宣言していたところでしたが、病気をきっかけにジンソクは離婚を決意します。

三人とも毎日仕事もしながら自分の人生の問題と向き合い、時に楽しい時につらい、ずっと続くのではないかと勘違いしてしまいそうになる毎日を過ごします。
しかし奇跡が起きることはなく、チャニョンの容態は日に日に悪化し、予定通りにお別れの日はやってきてしまいます。

個人的な感想

タイトル通り39歳の女3人の友情と恋愛と家族を中心に物語が進むのですが、このドラマの見所はやはり3人の友情という言葉では片付けられないお互いを思う関係ですね。
女同士のマウント、ドロドロみたいなものは全くなく、3人は最初から最後まで本当の友達です。
私はこの世に本当の純粋な愛(恋愛友愛問わず)という物はなくて絶対性欲や損得勘定が割合は違えど含まれていると思う派なので(最低な人間ですね笑)フィクションではこういう現実には絶対存在しない本当に綺麗な関係を見たいと思っているのでとても心が洗われました。

あとミジョの養父母もチャニョンの家族もジュヒの母親も皆優しくていい人たちなのが本当に素敵ですね。
韓国ドラマと言えば最悪な血縁者みたいなのがあるあるですがこのドラマは本当に裏切られたらショックな人が裏切るような展開がなくて嫌な人はまあなんかこの人はそうやろなっていう前置きがあっての嫌さなので心穏やかに視聴できますね。

そして序盤の楽しさと後半全てのシーンが悲しくなってくるギャップがやばいですね。
というかもう最後はお別れするのが確定しているのでその時楽しければ楽しいほどつらくなりますからね。
10話くらいドラマを見ただけなのに私もこの3人とずっと一緒に生きてきたような気持ちになってしまいました。

私的にはソヌはびっくりするほど都合のいい男でびっくりしてしまいましたが男性視聴者的には彼はどんなかんじなのでしょうか(笑)びっくりしただけで批判ではないですよ!
突然現れて金持ちの家に生まれたエリートなのに超性格良くてミジョにほぼ一目惚れして落ち込んでたら立ち直るまで根気強く慰めてくれるし遠出の約束をしてた日に急に予定が入っても快くキャンセルしてくれるしミジョの友達にも優しいし妹にも優しいし全く強引さは無いがミジョのことが好きな気持ちは何があっても揺るがないこの人は一体…!?仏か…!?
昔のオタクである私的には”女が考える都合のいい設定の男”の設定って転校初日に学校一のイケメンが壁ドンしてきておもしれー女って言うみたいなやつかと思いがちなんですがソヌは完全に違う方向でそれを超える男でビビりましたね。
ミジョがありえん美人ていう画面で分かる事実があるのでまあそれで納得できて見ていましたが(笑)

なのでそれは別にいいのですが、私が唯一解せなかったのはジンソクはどんなひどい事情があってもたとえ愛してない相手でも自分で決めて結婚したならうだうだ言って不倫続けるのはダセエな…と思いましたね。しかも余命短いって聞かされれば離婚するってことは今までもそう決めて行動することだってできたのに面倒だから10年ダラダラ不倫してたんですよね。
そんな男に今更何を言われてもなんだかな…と思ってしまって個人的にはそこだけは集中できませんでしたね。
私は結婚したことないししたいとも思わないので世の中の人たちみたいな不倫への嫌悪感は別にないんですけどただダサ、、と感じてしまいました。

最後チャニョンとお別れすることになるのはまあ一話からずっと分かっていたので途中の最後の幸せな毎日のあたりはすごくつらかったもののお別れした前後では悲しいけど現実を受け入れられていました。
なので私は最終話は自分的に予想外の展開だったミジョとソヌが養子を迎えることにしたんだと分かるところが一番幸せで泣いてしまったんですね🥲
最初からミジョのことが大好きな子であること、二人を応援してくれていること等、他の施設の子たちとは違う描き方をされていましたし二人はミジョとソニョン(ソヌの妹)が施設育ちだったから出会ったわけだし二人ともずっとお手伝いに来続けてるわけだしフラグはたくさんあったんですが、私は全然気づいていなくて。
この場面が来るまでは少し、いいドラマだったけどこのタイトルでこの題材なのに結局幸せ=好きな相手と恋愛して結婚ていう価値観で終わるのかあ~と思っていたのですが、 最低の親に捨てられて施設で育ったミジョが、養父母のもとで立派に幸せに生きて今度は自分と同じ子どもを迎えて一緒に家族になるということなのだと思ったらとても納得できるしすべての設定を回収しているなと感じましたしそれは幸せだなと思いましたね。

死が題材に含まれているものは私もかなり重いものはつらくてあまり見られないのですが、こちらはライトめに描かれているのでとても見やすかったです。
見たいけど重いのが苦手だから…という方は大丈夫な方も多い気がしますよ。病気や治療には全く話の重点を置いていないからですかね。
メインのテーマもそこではなくて立場も境遇も仕事も生まれも違う3人の女がどう生きるかという部分なので。
総じて楽しい、見やすいながらも自分のことを考えさせられるドラマでした。
気になる方は見てみても損はしないかなと思いますよ♪