光のとこにいてね 読書レビュー
あらすじ
小学二年生のゆずは週4で習い事をしている。
唯一習い事のない水曜日は毎週自宅で勉強をする。
しかしある水曜日、突然ママに連れられて見たこともない団地の狭くて汚い部屋に住むおじさんのところに連れて行かれる。
ゆずは怯えるがママは平然と男と会話しておりゆずに30分ほど下で待っているようにと伝える。
地上に降りたゆずは、上階のベランダから身を乗り出しているボサボサの髪でボロボロの服を来た女の子を見つける。
それがかのんとの出会いだった。
二人が人生で一緒に過ごした時間は数えられる程度しかなく交わした会話も覚えていられるほどしかない。
それでも二人はお互いにとって団地で出会ったあの時からずっと特別な存在だった。
感想
基本的にネタバレないつもり。ゼロではないかも。
これはもう私的にめちゃくちゃ一言で説明できるんですけど女の子版の李歐です。
李歐、オタク読んだことある人多いと思うけどどうなんだろうか。
Amazon.co.jp : 李欧
これ。
私中学生の時から普通に読書も好きだったんですが同時にただのキモオタでもあったため、本っっっ当に恥ずかしながら「これは実質BLですw」みたいなクソレビューをきっかけに読んだんですけど
私の持論だけどBLというカテゴリもめちゃくちゃ読むし同人誌も100冊単位で持っているし自分で出してもいたが、こういう関係のことBLって言うようになったらもう何もかも終わりじゃない?と思ってしまう。
恋愛ってこれも全部持論だけど終わりある感情じゃん。
あと基本的な構成物質が性欲だから終わらなくても賢者タイム的な覚め、、てなるときとかある。
李歐やこの本はそういうのじゃない。
毎日毎晩考えて苦しくて会いたくてとかじゃなくて、生きる心の支え。
xxがいるから生きてる!って意味じゃなくて幸せに生きてほしいって思う、もう一回でいいから会ってみたい、ものすごく何気ないどうでもいい思い出を今でも覚えてる、でも向こうには向こうの人生があるしこんな風に忘れられないのは私だけなんだろうけどそれで構わない、みたいな。
確かに恋愛に似てる部分もあるから自分でもわからなくなるけどそうじゃなくて魂の片割れなんだよな。
私この記事でも純愛のこと熱弁しててキモイけどこれなんですよ。
結局純愛って結ばれることはない関係のことしか指してないんだよ(※何もかもが個人の持論です)
男女で結局結ばれなかったバージョンも同性の魂の片割れの関係で結ばれないのも純愛。loveではなくてprecious。
とにかくこの本はそれなので私と同じように汚れきった現実世界には小学生くらいまでしか存在していなくてフィクション世界にしかない純愛というものを求めてる人におすすめしたいです。
<後半ネタバレ>二人とも結婚してる状態で再会して以降とかもう本当に二人はこの世界の誰よりも魂で繋がってるんだよ<ここまで>
私純愛作品の話始めるとどういう潔癖症キモオタなんだよってなりますがそういうわけではなく損得勘定や性欲を含む世に言う恋愛というものと魂の片割れを大切に思う純愛というものが自分の中でジャンルが別れてることを説明しているだけだけです。どっちも読みます。
で、読み終わって奥付の作者のほかの作品みたいなの見たら、
僕んちの本棚
、、、、、、
なるほどね。(気づいてなかった)読んでてなんか好きな本だなと思った。
でもこの本はBLじゃないです。信じてください。
Amazon.co.jp :光のとこにいてね